臨床ゲノム科学部門
Division of Clinical Genome Science
ミッション
当部門は急速に増大するゲノム情報を含む生物学的情報と臨床情報を体系的に統合し、多様な情報を日常の臨床に活かせる人材、また臨床の知とサイエンスの進展を見据えながら臨床試験・基礎研究の発案・運営の中心となる人材を育成することをミッションとする。特にゲノム情報をはじめとする生物学に基盤をおいた情報を理解・活用・研究するために、分子生物学・バイオインフォマティクスや新しいテクノロジーの基礎的・応用的教育を重点的に行う。さらに臨床から基礎にわたる研究を実際に進める実践的な教育の場として、生活習慣病のゲノム解析、病因解析と創薬、RNAテクノロジー・ナノテクノロジーなどの新興技術の臨床応用を目指した研究を展開する。
スタッフ
特任教授 山崎 力
特任助手 鈴木 亨
特任助手 原 一雄
特任助手 百瀬 義雄
特任助手 田中 紀子
教育
分子生物学を基盤とした臨床へと直結するゲノム科学の理解のために、基礎的分子生物学から実際のゲノム情報の応用までを習得する。またバイオテクノロジーの方向性を知るため、最新のテクノロジーにも触れる。生物学的情報の活用のためには臨床的な知識が必須となるため臨床疫学部門と協力し、臨床医学入門のための講義を行う。
講義内容
1.臨床医学トピックス
2.臨床ゲノム科学入門
主な研究内容
1.循環器疾患のデータベース構築と活用。虚血性心疾患や動脈硬化の発症や治療に関連する遺伝子の同定と治療への応用。
2.糖尿病のデータベース構築とSNPs解析などによる病態に関わる遺伝子の同定。
3.多因子神経疾患(多系統萎縮症、片頭痛、多発性硬化症)のゲノム情報を含むデータベースの構築、及び疾患感受性遺伝子の同定。
4.プロテオミクスによる薬剤ターゲットの選定と創薬。
5.循環器疾患(動脈硬化、心肥大、心不全)の転写制御の解明と転写因子をターゲットとした創薬。転写因子のSNPs解析。
6.時間空間特異的遺伝子改変動物の開発と個体における各種遺伝子機能の解析。
7.疾患感受性遺伝子同定のための研究デザインの検討や、遺伝子研究で得られた臨床・疫学データのための統計的解析手法の開発。
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2003, The University of Tokyo.